
四国を楽しむキャンピングカーのモデルコースを探している方へ。四国は徳島の鳴門の渦潮や祖谷渓、香川のこんぴら参りや讃岐うどん、愛媛の道後温泉やしまなみ海道、高知の四万十川や仁淀ブルーなど、多彩な魅力が詰まったエリアです。キャンピングカーなら、車中泊スポットを拠点に効率よく観光でき、自然・歴史・文化・グルメを自分のペースで楽しめます。
本記事では、四国を旅するおすすめのモデルコースを期間別・季節別に紹介し、快適で自由なキャンピングカー旅を実現するヒントをお届けします。
ポイント
- 四国でおすすめのキャンピングカーのモデルコースが理解できる
- 期間別・季節別の旅程と楽しみ方を知ることができる
- 車中泊スポットや道路事情の注意点がわかる
- 四国グルメや観光体験を組み合わせるコツを理解できる
四国のキャンピングカー旅:期間別のおすすめモデルコース

- 自然豊かな四国の観光地の魅力
- 四国を巡るキャンピングカー旅の基本
- 本州から車で四国へ渡るルート
- 徳島・高知・愛媛周遊コース(自然+歴史+温泉)2泊3日
- 香川・徳島周遊コース(アート+文化+渦潮)2泊3日
- 徳島・高知周遊コース(大自然+清流+ローカルグルメ)2泊3日
- 四国周遊:絶景と秘境、仁淀ブルー満喫 3泊4日
- 四国周遊:瀬戸内多島美と山海アート 3泊4日
- 四国一周ゆっくり満喫モデルコース1週間
自然豊かな四国の観光地の魅力
四国は、瀬戸内海と太平洋に囲まれた島全体が旅の舞台となる、キャンピングカー旅にぴったりの地域です。四県それぞれに特色があり、徳島では鳴門の渦潮や祖谷渓といったダイナミックな自然、香川では讃岐うどんとアートや歴史の街並み、愛媛では道後温泉やしまなみ海道、高知では四万十川や桂浜など、豊かな文化と自然を一度に楽しむことができます。
また、四国はRVパークやオートキャンプ場、特色ある道の駅など車中泊に適した環境が整っているのも大きな魅力です。瀬戸内海の多島美を望む絶景スポットから、高地の涼しいキャンプ地、太平洋を望むドライブコースまで、多彩な体験がキャンピングカーだからこそ実現できます。
移動と宿泊を一体化できるキャンピングカーなら、四国の自然・歴史・文化・グルメを自分のペースで堪能でき、旅の自由度も大きく広がります。ここからは、期間や季節ごとのおすすめモデルコースを紹介しながら、四国キャンピングカー旅の魅力をたっぷりとお届けします。
四国を巡るキャンピングカー旅の基本
四国をキャンピングカーで巡る旅では、宿泊場所や道路事情、季節ごとの気候、そしてご当地グルメを押さえておくことが、快適で安全な旅につながります。
車中泊におすすめのスポット
四国には、温泉付きで快適に過ごせるRVパークや、地元の特産品やグルメを楽しめる道の駅、さらに自然を満喫できるオートキャンプ場が各地に点在しています。例えば、徳島の「RVパーク鳴門天然温泉あらたえの湯」や、香川の「RVパーク道の駅たからだの里さいた」では温泉に浸かって疲れを癒せます。愛媛の「道の駅よしうみいきいき館」では海鮮バーベキューが楽しめ、高知の「姫鶴平キャンプ場」では標高1,000m超の大自然と満天の星空を堪能できます。
四国ならではの道路事情
四国は山が多く、特に徳島や高知の山間部では国道であっても狭く離合が難しい道が少なくありません。運転に不慣れな場合は、酷道と呼ばれる国道439号などは避けるのが無難です。その一方で、四国には絶景ドライブコースも数多くあります。標高1,300mを超える尾根道を走る「UFOライン」、牧歌的な風景が広がる「四国カルスト縦断線」、太平洋を望む「横浪黒潮ライン」などは、キャンピングカー旅のハイライトとなるでしょう。
季節ごとの気候と車中泊対策
夏の平地は蒸し暑いため、避暑地となる高地での車中泊がおすすめです。剣山や石鎚山登山口の駐車場、四国カルストなどは夏でも涼しく過ごせます。反対に冬は、海沿いでは雪の心配が少ないものの、山間部では積雪や路面凍結に注意が必要です。春と秋は観光に適した気候で、桜や紅葉といった季節の景観も楽しめます。
四国グルメ
四国の旅の大きな楽しみがご当地グルメです。高知ではカツオのたたきやひろめ市場での食べ歩き、香川では本場の讃岐うどん打ち体験や名店巡りが人気。愛媛では道の駅で味わえるじゃこカツや今治の鉄板焼きスタイルの焼鳥、小豆島ではオリーブや醤油、素麺といった伝統食材を堪能できます。キャンピングカー旅なら、道中で見つけた市場やスーパーで地元の食材を購入し、車内やキャンプサイトで調理する楽しみも加わります。
このように、宿泊場所の選び方、道路の特徴、気候への備え、そしてグルメ体験を組み合わせることで、四国ならではの充実したキャンピングカー旅を楽しめます。
本州から車で四国へ渡るルート
キャンピングカーで四国を旅する際、本州からは複数のルートでアクセスできます。いずれも高速道路を利用してスムーズに渡ることができ、出発地や旅の目的に応じて選ぶのがおすすめです。
瀬戸大橋ルート(岡山~香川)
岡山県倉敷市と香川県坂出市を結ぶルートで、中国地方や関西から香川方面へ入るのに便利です。瀬戸大橋の上からは瀬戸内海の多島美を一望でき、四国への玄関口として観光気分を盛り上げてくれます。
明石海峡大橋・大鳴門橋ルート(兵庫~徳島)
神戸市と淡路島を結ぶ明石海峡大橋を渡り、淡路島を縦断して大鳴門橋で徳島県へ入るルートです。関西方面からのアクセスに最も利用される経路で、途中の淡路島サービスエリアは明石海峡大橋の絶景を眺める人気の休憩スポットです。
しまなみ海道ルート(広島~愛媛)
広島県尾道市から愛媛県今治市まで、島々を橋で結ぶ全長約60kmのルートです。多くの橋は自転車道や歩道を併設しており、瀬戸内の景観をじっくり楽しめます。愛媛県から四国旅をスタートしたい場合におすすめです。
来島海峡大橋からのルート
しまなみ海道の最終地点、今治市の来島海峡大橋を渡ると、四国の北西部から入ることができます。四国西部(愛媛・高知)を重点的に巡りたい人に便利です。
宇高フェリールート(岡山~香川)※現在休止中
かつては岡山県玉野市と香川県高松市を結ぶ宇高フェリーがありましたが、現在は運航休止中。車で渡る場合は橋を利用するのが主流です。
有料道路と料金の目安
- 瀬戸大橋ルート(瀬戸中央自動車道)
 普通車で片道約3,000円前後。キャンピングカーは車種区分により料金が変わります。
- 明石海峡大橋・大鳴門橋ルート(神戸淡路鳴門自動車道)
 普通車で片道約5,000円前後。関西からのアクセスで最も一般的。
- しまなみ海道ルート(西瀬戸自動車道)
 普通車で全線片道約5,000円前後。橋ごとに料金が設定されています。
割引制度の活用
- ETC割引(休日割引・深夜割引など)で通常より安く利用可能。
- 四国まるごとドライブパス/四国周遊ドライブパス(NEXCO西日本提供)を利用すれば、定額で一定期間高速道路が乗り放題となり、長距離移動の多いキャンピングカー旅では大幅な節約が期待できます。
👉 出発地によって最適なルートは異なりますが、関西からは「明石海峡大橋~大鳴門橋」、中国地方からは「瀬戸大橋」または「しまなみ海道」が便利です。いずれのルートも景色が美しく、ドライブそのものが旅の醍醐味となるでしょう。
徳島・高知・愛媛周遊コース(自然+歴史+温泉)2泊3日
四国を代表する自然の絶景と歴史的スポット、さらに名湯を効率よく巡りたい人におすすめの2泊3日コースです。徳島から高知を経て愛媛へ抜けるルートで、迫力ある渓谷や秘境、太平洋の景観、そして道後温泉まで満喫できます。
1日目:徳島の秘境と高知の食文化
徳島県三好市の大歩危峡で渓谷美を遊覧船から堪能した後、平家の落人伝説が残る祖谷のかずら橋へ。スリル満点の吊り橋体験を楽しめます。夕方は高知市へ移動し、ひろめ市場でカツオのたたきや地元グルメを味わいましょう。
宿泊は「RVパーク ALOHA Village・BaseCamp」や「桂浜公園 駐車場」へ。市街地観光やグルメ散策に便利な立地です。
2日目:高知の英雄と仁淀ブルー、愛媛の名湯へ
朝は高知城や桂浜を巡り、坂本龍馬の足跡を辿ります。午後は仁淀川水系の中津渓谷で“仁淀ブルー”と呼ばれる透き通った清流を体験。その後、愛媛県松山市の道後温泉へ移動し、歴史ある温泉街を散策します。
宿泊は松山市内の「ナインビレッジ」や「えひめ森林公園キャンプ場」。温泉と観光に直結した便利な環境です。
3日目:愛媛の文化財としまなみ海道の絶景
午前中は松山城や子規記念博物館で文化に触れた後、しまなみ海道方面へ。道の駅よしうみいきいき館で海鮮バーベキューを楽しみ、来島海峡遊覧船に乗って日本三大急潮流の迫力を体感します。最後に亀老山展望公園から多島美を眺め、本州への帰路につきます。
宿泊は不要(本州へ帰路)。
👉 2泊3日で徳島の秘境、高知の歴史とグルメ、愛媛の温泉と瀬戸内の絶景を効率よく楽しめる充実の周遊コースです。
香川・徳島周遊コース(アート+文化+渦潮)2泊3日
香川県から徳島県へ、アートと文化財をテーマに巡る2泊3日コースです。女木島の現代アートや鬼ヶ島伝説、こんぴら参りや讃岐うどん体験、徳島の渦潮や阿波おどりといった特色ある体験を組み合わせ、四国らしい文化と自然を凝縮して楽しみたい方におすすめです。
1日目:こんぴら参りとうどん作り体験、丸亀の文化財
初日は丸亀城の見学からスタート。現存12天守のひとつで、石垣の美しい「扇の勾配」を間近で鑑賞できます。続いて中津万象園・丸亀美術館で庭園と美術品を楽しみましょう。昼は中野うどん学校 琴平校で讃岐うどんの手打ち体験を行い、自作の打ち立てうどんをその場で試食。午後は金刀比羅宮で785段の石段を登って参拝し、讃岐平野や瀬戸内海の展望を満喫します。
宿泊は「オートキャンプ場 ホッ!とステイまんのう」や「RVパーク道の駅たからだの里さいた」など。讃岐平野の観光に便利で設備も充実しています。
2日目:香川のアートと文化財を巡る
2日目は香川県立ミュージアムで香川の歴史や文化、アート作品を鑑賞。その後は国の特別名勝に指定された栗林公園へ。「一歩一景」と称される美しい景観を散策できます。またオプションとして、高松港からフェリーで女木島へ渡り、現代アート作品「カモメの駐車場」「20世紀の回想」を鑑賞し、鬼ヶ島大洞窟や鷲ヶ峰展望台を巡るのもおすすめです。女木島は車での乗り入れが制限されているため、徒歩やレンタル自転車での移動が基本となります。
宿泊は「RVパーク仏生山の森」や、翌日の徳島観光に備えて「大池オートキャンプ場」などが便利です。
3日目:鳴門の渦潮と徳島の文化体験
最終日は徳島県鳴門市でうずしお観潮船に乗船。世界最大級の渦潮を海上や水中から体験できます。午後は徳島市に移動し、眉山ロープウェイで山頂へ。市街地や大鳴門橋を一望できる絶景スポットです。その後は阿波おどり会館で一年中開催されている阿波おどり公演を鑑賞し、飛び入り参加も体験可能。旅の締めくくりは徳島駅でゴールとなります。宿泊は不要、そのまま帰路につきます。
👉 瀬戸内のアートから讃岐の文化財、そして徳島の自然と伝統芸能まで、2泊3日で文化と体験をバランスよく楽しめるコースです。
徳島・高知周遊コース(大自然+清流+ローカルグルメ)2泊3日
徳島と高知の大自然とローカルグルメを満喫する2泊3日コースです。歴史ある町並みから始まり、仁淀ブルーや四万十川の清流、そして海沿いの神社や市場を巡りながら、キャンピングカーだからこそ自由に楽しめるルートです。
1日目:徳島の歴史ある町並みから高知の市場へ
本州から四国入り。徳島県に入ったらまずは美馬市の脇町うだつの町並みへ。江戸期の商家が並ぶ白壁の町並みを歩き、往時の繁栄を感じられます。昼食は周辺の食事処で地元料理を味わいましょう。その後、高知市へ移動し、ひろめ市場で名物カツオのたたきなど郷土料理を堪能。賑やかな市場の雰囲気を楽しめます。
宿泊は「RVパーク ALOHA Village・BaseCamp」または「桂浜公園 駐車場」。ALOHA Villageは電源設備も整い、キャンピングカーで乗り入れ可能なオートキャンプ場です。
2日目:海沿いのパワースポットとリゾート体験
朝は高知市から車で約1時間、仁淀川上流のにこ淵へ。光の加減で色が変わる神秘的な滝壺は「仁淀ブルー」の象徴です。続いて久礼大正町市場で新鮮な魚介や地元食材を味わいながら昼食を楽しみます。午後は須崎市の鳴無神社を参拝。参道が海に続く独特の景観から「土佐の宮島」と呼ばれる絶景スポットです。その後、四万十市へ移動して宿泊します。
宿泊は「オートキャンプ場 四万十オートキャンプ場 ウエル花夢」や「道の駅 四万十とおわ」。四万十川沿いで自然を感じながらゆったり過ごせます。
3日目:仁淀ブルーと四万十川の絶景を満喫
最終日は佐田の沈下橋を訪れます。日本最後の清流・四万十川に架かる欄干のない橋からは、川のきらめきと周囲の山々の調和した風景を楽しめます。観光後は黒潮町の道の駅 なぶら土佐佐賀へ立ち寄り、新鮮なカツオ料理や地元の特産品を味わいながら昼食とお土産探しを楽しみます。午後は高知自動車道を利用して本州方面へ帰路につきます。
👉 徳島から高知へ南下し、清流・絶景・グルメをバランスよく組み込んだ2泊3日。キャンピングカーなら、車中泊で自由度の高い旅を実現できます。
四国周遊:絶景と秘境、仁淀ブルー満喫 3泊4日
徳島渦潮~香川こんぴら~愛媛道後~高知
徳島の渦潮から香川のこんぴら参り、愛媛の道後温泉、そして高知の仁淀ブルーまで、四国の代表的な絶景と秘境を4日間で巡る周遊コースです。自然と文化、温泉、グルメを効率よく体験したい人におすすめです。
1日目:徳島の渦潮と香川の金運スポットへ
明石海峡大橋・大鳴門橋を渡って四国へ。徳島では大鳴門橋遊歩道 渦の道で迫力ある渦潮を体感。その後、香川県へ移動し、琴弾山から銭形砂絵「寛永通宝」を眺めて金運祈願をします。宿泊は「RVパーク道の駅たからだの里さいた」や「オートキャンプ場 ホッ!とステイまんのう」。温泉施設が併設されており、観光と休養を両立できます。
2日目:こんぴら参りとうどん体験、愛媛の古湯へ
朝は金刀比羅宮を参拝し、785段の石段を登りきって御本宮から瀬戸内海を一望。昼食は中野うどん学校で本場讃岐うどんの手打ち体験。午後は愛媛県へ入り、道後温泉本館で歴史ある名湯を堪能。夜は温泉街を散策し、レトロな雰囲気を楽しみます。宿泊は「ナインビレッジ」や「えひめ森林公園キャンプ場」。道後温泉から車で移動しやすいエリアにある車中泊拠点です。
3日目:愛媛の山岳寺院と四国カルスト、仁淀ブルーへ
愛媛県久万高原町の岩屋寺を参拝した後、標高1,000mを超える四国カルストをドライブ。牧歌的な高原の絶景を楽しめます。高知県へ下り、池川茶園工房 Cafeで茶葉スイーツを堪能。さらに「仁淀ブルー」の代表的スポットにこ淵で神秘的な滝壺を鑑賞します。夜は高知市へ移動し、ひろめ市場でカツオのたたきや地元グルメを味わいましょう。宿泊は「RVパーク ALOHA Village・BaseCamp」「桂浜公園 駐車場」へ。
4日目:高知の英雄と清流の里から帰路へ
最終日は桂浜で太平洋を望む坂本龍馬像を見学し、近くの高知県立坂本龍馬記念館で幕末の歴史に触れます。その後、四万十川下流の佐田沈下橋を渡り、日本最後の清流の風景を堪能。旅の締めくくりに高知自動車道を利用して本州へ帰路につきます。
👉 四国の象徴ともいえる自然の絶景と秘境、そして温泉と歴史を一度に体験できる贅沢な3泊4日コース。短期間で四国の魅力を深く味わえます。
四国周遊:瀬戸内多島美と山海アート 3泊4日
今治~道後~別子銅山~高松~徳島
瀬戸内海の多島美やしまなみ海道、高知の雄大な自然、香川のアート、徳島の伝統文化まで幅広く体験できる3泊4日コースです。芸術や歴史、自然をバランスよく組み合わせたい人に最適です。
1日目:しまなみ海道と今治の文化を体感
広島県からしまなみ海道を渡り、愛媛県今治市へ。宮窪瀬戸潮流体験で迫力ある潮流をクルーズし、村上海賊ミュージアムで海賊の歴史に触れます。その後、タオル美術館で今治タオルとアートの融合を楽しみ、夕方は亀老山展望公園から多島美と来島海峡大橋の夜景を堪能。
宿泊は「松山市野外活動センターレインボーハイランドのオートキャンプ場」や「大角海浜公園くじら広場キャンプ場」。観光と温泉に好立地です。
2日目:松山の名湯と産業遺産をめぐる
朝は道後温泉本館で日本最古の温泉に浸かり、道後ハイカラ通りを散策。次に松山城で城下町の歴史を感じ、昼食には愛媛名物の鯛めしを味わいます。午後は砥部焼陶芸館で伝統工芸を見学し、さらに新居浜市のマイントピア別子 東平ゾーンで「東洋のマチュピチュ」と呼ばれる産業遺産を探訪。
宿泊は「森と湖畔の公園&オートキャンプ場」や「荘内半島オートキャンプ場浦島」。翌日の高松港に向かう道中にあり便利です。
3日目:香川のアートと讃岐うどん体験、徳島の伝統文化へ
高松港からフェリーで女木島へ渡り、瀬戸内国際芸術祭のアート作品「カモメの駐車場」や「20世紀の回想」を鑑賞。鬼ヶ島大洞窟では桃太郎伝説の世界に触れることができます。ただし、女木島は車の乗り入れができないため、代わりに高松市内の香川県立ミュージアムを訪れて、香川の歴史や文化、アート作品を鑑賞するのもおすすめです。高松に戻り、中野うどん学校で讃岐うどんの手打ち体験と昼食を楽しんだ後、栗林公園を散策。夕方は徳島市へ移動し、阿波おどり会館で一年中開催される阿波踊りの公演を鑑賞。
宿泊は「RVパーク鳴門天然温泉 あらたえの湯」や「RVパーク 鮎喰川オアシス」。夜は眉山ロープウェイで市街地の夜景を眺めるのもおすすめです。
4日目:徳島のアートと渦潮を体験、本州へ
朝は大塚国際美術館を訪れ、世界各地の名画を原寸大の陶板画で鑑賞。午後はうずしお観潮船に乗って、迫力ある鳴門の渦潮を体感します。最後に徳島ラーメンや阿波尾鶏を味わい、神戸淡路鳴門自動車道を利用して本州へ帰路につきます。
👉 瀬戸内の美しい景観と芸術、山間の産業遺産、四国の食文化、徳島の伝統まで、3泊4日で多彩な魅力を味わえる周遊コースです。
四国一周ゆっくり満喫モデルコース1週間
徳島祖谷~高知桂浜~仁淀ブルー~松山城と道後温泉~しまなみ海道~こんぴら
四国を1週間かけてじっくり巡るコースです。徳島の渦潮や祖谷渓、高知の桂浜と仁淀ブルー、愛媛の松山城と道後温泉、香川のこんぴらや讃岐うどんまで、自然・歴史・文化・グルメを網羅。四国4県をバランスよく楽しみたい人におすすめです。
1日目:徳島のアートと渦潮
徳島に入り、大塚国際美術館で世界の名画を陶板で鑑賞。その後、鳴門の渦潮観潮船に乗船し、世界三大潮流の迫力を体感します。夜は祖谷地方の宿泊地へ移動。
宿泊は「四国三郎の郷」や「塩塚高原オートキャンプ場」。秘境観光の拠点に便利です。
2日目:祖谷渓と大歩危峡の秘境
朝は祖谷渓(小便小僧像)や祖谷のかずら橋を散策。午後は大歩危峡遊覧船で渓谷美を堪能し、高知市へ移動。夕食はひろめ市場でカツオのたたきや郷土料理を楽しみます。
宿泊は「RVパーク ALOHA Village・BaseCamp」または「桂浜公園 駐車場」。市街地観光に便利です。
3日目:高知の英雄と城下町散策
午前中は桂浜と坂本龍馬像を見学し、近隣の坂本龍馬記念館で歴史を学びます。午後は高知城を訪れ、現存天守と御殿の風格を体感。夜も高知市内でグルメと交流を楽しみます。
宿泊は引き続きALOHA Villageや桂浜公園 駐車場を利用します。
4日目:天空の道と仁淀ブルー
朝は仁淀川流域へ移動し、にこ淵で神秘的な滝壺「仁淀ブルー」を鑑賞。続いて池川茶園工房 Cafeで茶スイーツを楽しみ、仁淀川の豊かな自然に癒やされます。午後は標高1,300mを超えるUFOライン(町道瓶ヶ森線)をドライブし、天空を走るような絶景ロードを満喫します。
宿泊は「千本高原キャンプ場」や「道後温泉駐車場」。道後温泉観光にも便利です。
5日目:松山城と道後温泉
午前は松山城で城下町散策。午後は坂の上の雲ミュージアムを訪れ、松山ゆかりの人物と近代史に触れます。夜は道後温泉本館や飛鳥乃湯温泉で外湯巡り。
宿泊は「ナインビレッジ」や「えひめ森林公園キャンプ場」。温泉街直結で便利です。
6日目:瀬戸内の絶景と香川の名園へ
愛媛県今治市のタオル美術館を見学し、亀老山展望公園でしまなみ海道と来島海峡の多島美を一望。その後、道の駅よしうみいきいき館で海鮮バーベキューを満喫。午後は香川県へ移動し、栗林公園を散策。
宿泊は「RVパーク仏生山の森」や「RV KUMONパーク キャンプ場」。
7日目:こんぴら参りと香川の城跡
朝は金刀比羅宮に参拝し、785段の石段を登って御本宮へ。昼食は中野うどん学校で讃岐うどん手打ち体験。午後は丸亀城で石垣の美を鑑賞し、最後に銭形砂絵 寛永通宝で金運祈願。夕方、瀬戸大橋または神戸淡路鳴門自動車道で本州へ帰路。宿泊は不要(本州へ帰路)。
👉 1週間(6泊7日)で四国4県を一周できる贅沢な旅程。自然・歴史・温泉・グルメを網羅し、四国を存分に体験できる充実のコースです。
四国のキャンピングカー旅:四季別モデルコースと観光スポット

- 春の四国おすすめ観光スポット(桜と温泉旅)
- 夏の四国おすすめ観光スポット(高地避暑と清流体験)
- 秋の四国おすすめ観光スポット(紅葉と四万十川ドライブ)
- 冬の四国おすすめ観光スポット(温泉と瀬戸内の絶景)
- 四国キャンピングカー旅の実用情報
春の四国おすすめ観光スポット(桜と温泉旅)
春の四国は各地で桜が咲き誇り、温泉や城跡と組み合わせて華やかな旅が楽しめます。特に3月下旬から4月中旬にかけては名所が多く、歴史的な街並みや自然景観とあわせて桜を堪能できるのが魅力です。
高知城(高知市)
追手門から天守を一望できる名城で、約200本の桜が咲く人気スポット。現存天守と桜を一枚に収められる貴重な景観は、春の高知観光のハイライトです。
松山城(愛媛・松山市)
標高132mの勝山に築かれた現存12天守の名城。約200本のソメイヨシノが咲き誇り、城下町を背景にした桜景観は圧巻です。桜のライトアップも行われ、夜桜観賞も楽しめます。
道後温泉(愛媛・松山市)
桜観賞後は日本最古の名湯とされる道後温泉へ。道後温泉本館や飛鳥乃湯温泉での外湯巡りは、春の花見旅を締めくくる癒しの時間になります。
近隣の宿泊拠点候補
- RVパーク ゆとりすと(高知県大豊町)
 標高750mの高地にあるRVパーク。春は心地よい気候で、夜には満天の星空も楽しめます。高知市街へも車でアクセス可能です。
- 長曽池オートキャンプ場(愛媛県伊予郡砥部町)
 松山近郊の道の駅ひろたの近くにある無料のキャンプ場で、観光後の車中泊に便利。桜の時期はアクセス良好。
👉 桜の名城と温泉をテーマにした春のルートは、華やかさと癒しを両立できる旅。宿泊地を温泉付きRVパークや道の駅と組み合わせれば、春ならではの快適なキャンピングカー旅を楽しめます。
夏の四国おすすめ観光スポット(高地避暑と清流体験)
夏の四国は平地が蒸し暑く、車中泊には厳しい季節です。そのため標高1,000mを超える高原や山間部の清流を巡るルートが最適です。爽やかな風に吹かれながら、涼しい高地で避暑を楽しみつつ、透明度抜群の川や滝で清流体験ができます。
四国カルスト(愛媛・高知県境)
日本三大カルストの一つ。標高1,000mを超える高原に石灰岩が点在し、牧歌的な風景が広がります。真夏でも涼しく、キャンピングカー旅では天空ドライブと星空観賞を満喫できます。
UFOライン(愛媛県・瓶ヶ森)
標高1,300〜1,700mを走る尾根道ドライブコース。「天空の道」と呼ばれる絶景ロードは、夏の高地避暑ドライブにぴったりです。ただし冬季は閉鎖されるため、夏季限定の特権的な景観です。
仁淀ブルー(高知県仁淀川流域)
清流・仁淀川の透明度は全国屈指。「仁淀ブルー」と呼ばれる青い水が光を受けて輝きます。特ににこ淵や中津渓谷は人気スポットで、夏ならではの清涼感を体感できます。
近隣の宿泊拠点候補
- 姫鶴平キャンプ場(四国カルスト・愛媛県)
 標高1,400m近くに位置するキャンプ場で、夏でも快適。満天の星空が魅力。
- 道の駅 なかとさ(高知県中土佐町)
 新鮮な海の幸が味わえる道の駅。清流観光とあわせて高知グルメを楽しむ拠点にも最適。
- RVパーク ゆとりすと(高知県大豊町)
 標高750mの高地にあり、夏でも涼しく快適。雲海や星空観賞も楽しめます。
👉 夏の四国は「高地で涼む」+「清流で癒す」がキャンピングカー旅の合言葉。暑さを避けつつ自然の恵みを堪能できる、爽快なルートです。
秋の四国おすすめ観光スポット(紅葉と四万十川ドライブ)
秋の四国は山々が紅葉に染まり、川沿いのドライブや渓谷散策が特に美しい季節です。朝夕の冷え込みも車中泊にはちょうどよく、紅葉狩りと清流の絶景を同時に楽しめるのが魅力です。
寒風山登山口(愛媛県)
標高1,500mに位置する駐車場は紅葉の名所。石鎚山系の山並みを背景に、燃えるような紅葉を車窓からも楽しめます。車中泊にも利用でき、秋の高地ドライブの拠点に最適です。
中津渓谷(高知県仁淀川町)
紅葉と清流「仁淀ブルー」が織りなす絶景スポット。遊歩道を歩きながら滝や淵をめぐり、鮮やかな紅葉と透き通る水のコントラストを楽しめます。
四万十川(高知県四万十市)
「日本最後の清流」と称される四万十川。秋は流域の山々が色づき、沈下橋と紅葉の風景が旅のハイライトになります。川沿いのドライブはもちろん、川舟やカヌー体験でより一層秋の自然を満喫できます。
近隣の宿泊拠点候補
- 姫鶴平キャンプ場(四国カルスト・愛媛県)
 標高1,400m近くにあり、紅葉と星空を楽しめる高原キャンプ地。
- 白猪谷オートキャンプ場(高知県吾川郡いの町)
 白猪谷渓谷の入口付近にある無料のキャンプ場。トイレ以外は簡易的な炊事設備のみ。
- 四万十オートキャンプ場 ウエル花夢(高知県四万十町)
 四万十川中流域に位置する高規格キャンプ場。清流観光や沈下橋巡りの車中泊拠点として最適。
- 道の駅 四万十とおわ(高知県四万十町)
 沈下橋観光や四万十川ドライブの拠点。地元グルメも豊富で便利。
👉 秋の四国は紅葉と清流を組み合わせた絶景ルートが魅力。四万十川沿いのドライブと紅葉狩りをテーマにすれば、キャンピングカー旅ならではの自由で贅沢な時間を過ごせます。
冬の四国おすすめ観光スポット(温泉と瀬戸内の絶景)
冬の四国は、山間部では積雪や凍結に注意が必要ですが、沿岸部は比較的温暖で旅がしやすいのが魅力です。冷えた体を温泉で癒し、空気の澄んだ季節ならではの瀬戸内海の絶景を楽しむルートがおすすめです。
道後温泉(愛媛県松山市)
日本最古の温泉として知られる道後温泉本館や飛鳥乃湯温泉で、冬の冷え込みを和らげる湯浴みを満喫。周辺のハイカラ通りを散策し、地元グルメやお土産探しも楽しめます。
亀老山展望公園(愛媛県今治市)
来島海峡大橋と瀬戸内海の多島美を一望できる展望スポット。冬は空気が澄んで遠くまで見渡せ、特に夕景は息をのむ美しさです。
鳴門の渦潮(徳島県鳴門市)
大鳴門橋の下で冬も迫力ある渦潮が発生。観潮船や「渦の道」からの観察は、空気が冷たい季節だからこそ一層ダイナミックに感じられます。
近隣の宿泊拠点候補
- 大洲家族旅行村オートキャンプ場(愛媛県大洲市菅田町)
 肱川を望む自然豊かなキャンプ場。冬は澄んだ星空が魅力で、車中泊拠点としても便利。
- 道の駅 霧の森(愛媛県四国中央市)
 温泉やコテージが併設され、車中泊と温泉を組み合わせられるスポット。
- RVパーク 鳴門天然温泉あらたえの湯(徳島県鳴門市)
 複合温浴施設併設で、温泉とサウナを滞在中に何度でも楽しめる。
👉 冬の四国は「温泉+瀬戸内の絶景」をテーマにすれば、寒さを味方につけた充実のキャンピングカー旅に。沿岸部を中心にルートを組めば、安全かつ快適に過ごせます。
四国キャンピングカー旅の実用情報
四国をキャンピングカーで巡る際に役立つ、宿泊拠点や注意点、便利なサービスをまとめました。
車中泊時の注意点(山道・酷道・冬季閉鎖道路など)
四国は山地が多く、車中泊旅行では道路事情に注意が必要です。
- 国道439号(特に高知県側)は道幅が狭く離合困難な区間が多いため、運転に自信がない場合は避けるのが賢明です。
- 祖谷渓や石鎚山方面など山間部では、国道でも一車線の狭路が続く場所があります。大きなキャンピングカーは十分な注意が必要です。
- UFOライン(町道瓶ヶ森線)は標高1,300m以上の尾根道で絶景ですが、11月下旬~4月上旬は冬季閉鎖されます。
- 佐田岬半島は先端まで片道50km以上あり、往復3時間半かかるため時間配分に注意しましょう。
高速道路周遊パスの活用法
四国を効率よく周遊するなら、NEXCO西日本の「四国まるごとドライブパス」や「四国周遊ドライブパス」の利用がおすすめです。一定料金で高速道路が乗り放題になり、長距離移動の多いキャンピングカー旅では大幅なコスト削減が可能です。利用前に対象区間や利用日数を確認し、旅程に合わせて選ぶとお得です。
レンタルキャンピングカーの利用
キャンピングカーを所有していない場合でも、レンタルを利用すれば気軽に旅が楽しめます。
- フジカーズジャパン高松店(香川県高松市)ではキャンピングカーのレンタルサービスを提供。四国旅の起点に便利です。
- 平成レンタカー松山空港店(愛媛県松山市)では、松山空港からすぐにキャンピングカーを借りられ、道後温泉やしまなみ海道の旅に便利です。
宿泊拠点の特徴を押さえ、道路事情に注意しつつ、レンタルサービスを活用すれば、四国でのキャンピングカー旅はより快適で安心なものになります。
四国から本州へ帰るフェリー航路(キャンピングカー積載可)
四国のキャンピングカー旅は、最後に本州まで長時間運転して戻るのが大変に感じることもあります。特に高知・四万十川や足摺岬といった本州から遠い地域で旅を終える場合、帰路にフェリーを活用すると疲労を大幅に減らすことができます。ここでは、キャンピングカーを積める主要なフェリー航路を紹介します。
徳島県発
- オーシャン東九フェリー(徳島港 ⇔ 東京・有明港)
 四国から首都圏へ直接アクセスできる唯一の長距離航路。大型車やキャンピングカーも積載可能で、運転負担を減らして東京に戻れる。
- 南海フェリー(徳島港 ⇔ 和歌山港)
 関西方面へ約2時間で到着。大阪・奈良方面へ戻る際に便利。
愛媛県発
- オレンジフェリー(東予港 ⇔ 大阪南港)
 松山近郊から大阪へ直行できる夜行フェリー。関西圏への帰路に最適。
- 宇和島運輸フェリー(八幡浜港 ⇔ 大分・臼杵/別府)
 四国西南部から九州へ渡れる航路。東京・大阪方面の帰路には遠回りだが、九州旅行と組み合わせたい人におすすめ。
香川県発
- ジャンボフェリー(高松港 ⇔ 神戸港)
 神戸へ直結する便。観光を楽しんだ後に関西方面へ戻るのに便利。
高知県発
- 本州・関西方面行きフェリーはなし
 東京・大阪方面へ戻る場合は、徳島港や愛媛東予港まで陸路移動してから乗船するのが実用的。
- 九州方面フェリーあり
 ・宿毛フェリー(宿毛港 ⇔ 大分県佐伯港)
 高知県西端の宿毛市から大分へ渡れる航路。四万十川や足摺岬からの帰路に便利。
 ・土佐清水~大分航路(清水港 ⇔ 臼杵港)
 現在は減便・運休が多いため要確認だが、運航時は四国南端から直接九州に渡れる。
👉 帰路は「徳島港から東京」「東予港や高松港から大阪・神戸」が便利な選択肢。特に長距離運転に不安がある場合は、フェリーを活用することで旅を最後まで快適に締めくくることができます。
四国のキャンピングカー旅モデルコースと車中泊スポット:まとめ
記事のポイントをまとめます。
- 四国のキャンピングカー旅は自然と文化を効率よく楽しめる
- RVパークやオートキャンプ場など車中泊施設が豊富に整備されている
- 徳島では渦潮や祖谷渓の秘境を体験できる
- 香川では讃岐うどんやこんぴら参りなど文化体験ができる
- 愛媛では道後温泉やしまなみ海道の絶景を満喫できる
- 高知では四万十川や仁淀ブルーなど清流とグルメを味わえる
- 瀬戸大橋やしまなみ海道など本州からの多様なルートがある
- 山間部は酷道が多く運転に注意が必要である
- 夏は高地の避暑地、冬は沿岸部での車中泊が快適である
- 高速道路周遊パスを使えば移動コストを抑えられる
- 期間ごとに2泊3日から1週間までの多彩なプランが選べる
- 春は桜、秋は紅葉など季節ごとの自然景観を楽しめる
- 道の駅や市場で地元食材を購入し車内調理を楽しめる
- レンタルキャンピングカーを使えば誰でも手軽に旅を始められる
- 1週間プランなら四国4県を一周できて満足度が高い
