
日産キャラバンをベースとしたキャンピングカーの新車価格が気になっているあなたへ。日産キャラバンをベースとしたキャンピングカーは、その手頃な価格帯と日常での使い勝手の良さから、近年ますます注目を集めています。かつてはハイエースが主流でしたが、エンジン性能の向上により、キャラバンベースのキャンピングカーは多様なラインナップと高い品質を誇るようになりました。
この記事では、キャラバン キャンピングカーの人気の理由から、気になる新車価格、そして各モデルの特徴までを詳しく解説し、あなたの理想のキャンピングカー選びをサポートします。
ポイント
- キャラバンキャンピングカーが人気の理由がわかる
- 日産純正やカスタムショップの新車価格と特徴がわかる
- バンコンの利点とキャラバンが車中泊向きな理由がわかる
- 車両本体価格以外の諸費用が把握できる
日産キャラバン キャンピングカー最新モデルの新車価格

- 日産キャラバンベースのキャンピングカーが人気の理由
- 日産純正「キャラバン マルチベッド」の概要と価格
- マルチベッドの主な特長とアレンジ性
- 日産純正「キャラバン MYROOM」のコンセプトと価格
- 日産ピーズフィールドクラフト「BRILLANTE」
- 日産ピーズフィールドクラフト「OASIS」
- 日産ピーズフィールドクラフト「SPACE CAMPER」
- 日産ピーズフィールドクラフト「GENUINE」
日産キャラバンベースのキャンピングカーが人気の理由
日産キャラバンをベースとしたキャンピングカーは、その多様な魅力から人気を集めています。日本では、バンやワンボックスをベースにしたキャンピングカー、通称「バンコン」が普段使いもできる車両として広く支持されています。かつてはハイエースがバンコンのベース車として一般的でしたが、日産キャラバンがエンジン改良により静粛性と性能を向上させたことで、キャラバンをベースとしたキャンピングカーのラインナップが増加し、人気が高まっています。
キャラバンベースのキャンピングカーが人気の理由はいくつか挙げられます。
手頃な価格と普段使いのしやすさ
キャラバンベースのキャンピングカーは、200万円以下から1000万円クラスまでと、比較的求めやすい価格帯の車両が多いことが特徴です。また、バンコンは外見が通常のキャラバンとほとんど変わらないため、普段は買い物や通勤の足としても利用できます。車体が大きいものの、狭い道でも比較的入りやすく、立体駐車場などにも対応可能なコンパクトさが魅力です。これにより、キャンピングカーは欲しいものの車を2台持つ余裕がない都市部のユーザーにも人気があります。
コワーキングスペースとしての活用
キャラバンベースのキャンピングカーは、外部から電源を供給することで、コワーキングスペースとしても活用できます。自宅では集中しにくいリモートワーク環境において、静かな場所に移動して車内でテレワークを行ったり、家庭用エアコンを設置してエンジン停止中でも快適な温度を保つことが可能です。
豊富なラインナップと高い品質
バンコン人気の高まりに伴い、多くのキャンピングカーメーカーがキャラバンをベースにした魅力的な製品を次々と発表しています。キャラバンは4ナンバーの小型貨物車の中で最長の荷室スペースを誇り、日産純正の「マルチベッド」では、ワンタッチで上げ下ろしが可能な左右分割式のベッドを搭載しています。また、フジカーズジャパンの「FOCS」ブランドのように、宮大工の工法で組み上げられた家具や本格的な高断熱施工が施されるなど、高い品質の車両が手頃な価格で提供されている点も注目されています。定期的に開催されるキャンピングカーショーやイベントでは、多種多様なキャラバンベースのキャンピングカーを一度に比較検討できる機会も増えています。さらに、ハイエースベースのキャンピングカーと比較して、納車が早い傾向にあることも人気の一因と考えられます。
キャラバンが車中泊に適している理由
キャラバンが車中泊に適している具体的な理由は以下の通りです。
- 広大な荷室空間: キャラバンは4ナンバーの小型貨物車の中で最長の荷室スペースを誇ります。ハイエースと比較しても荷室が若干広いとされています。
- 日産純正「マルチベッド」の存在: ディーラーでキャンピングカー仕様として購入できる「キャラバン マルチベッド」は、荷室スペースに備え付けられたベッドが特徴です。このベッドはワンタッチで上げ下ろしが可能な左右分割式となっており、左右独立しての使用や荷室全体に展開することも可能です。ベッド下にも広い収納スペースを確保できます。脱着式テーブルを組み合わせることで、車内での時間をより有意義に過ごすことができます。
- コワーキングスペースとしての活用: 外部から電源を供給することで、キャラバンベースのキャンピングカーはコワーキングスペースとしても利用できます。家庭用エアコンを設置すれば、エンジンを停止した状態でも快適な温度を保ち、集中できるリモートワーク環境を車内に構築することも可能です。
- 豊富なキャンピングカー製品: バンコン人気の高まりを受け、多くのキャンピングカーメーカーがキャラバンをベースにした魅力的な製品を次々と発表しています。多様な目的や予算、希望に合わせた選択肢が増え、キャンピングカーショーなどでは様々なメーカーのモデルを一度に比較検討する機会も提供されています。また、ハイエースベースのモデルと比較して、納車が早い傾向にあることも人気の一因と考えられています。
日産純正「キャラバン マルチベッド」の概要と価格

日産純正の「キャラバン マルチベッド」は、日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社が手掛ける車中泊仕様のモデルであり、ディーラーでそのまま購入できる点が大きな特徴です。アウトドアシーンでの使用を想定し、手軽に車中泊を楽しめるように設計されています。
マルチベッドシステム
このモデルの核となるのが「マルチベッドシステム」です。荷室スペースに備え付けられたベッドは、左右に跳ね上げて収納することが可能で、左右独立した状態での使用や、荷室全体に展開することもできます。ベッドの下には広い収納スペースを確保し、趣味の道具などを積むことも自由自在です。また、メーカーオプションで高さ調整可能な脱着式テーブルを追加すれば、簡易的なリビングとしても活用でき、食事や作業を快適に行うことができます。このテーブルは取り外しも可能で、就寝時の妨げになりません。
内装のこだわり
内装は、インテリアに統一感を持たせるため、グレードに合わせてシート生地と同じ素材をベッド地にも採用しています。例えば、「GRAND プレミアムGX」ではジャカード織物と合皮を、「プレミアムGX」ではジャカード織物とトリコットを、そして「プレミアムGX Outdoor Black Edition」では耐久性に優れたCORDURA®生地と合皮を使用しています。
グレードと駆動方式
キャラバン マルチベッドには、「プレミアムGX」と「GRAND プレミアムGX」、そして「プレミアムGX Outdoor Black Edition」の3つのグレードが設定されています。駆動方式は2WDと4WDが選べますが、ガソリン車は2WDのみで、ディーゼル車では2WDと4WDの両方が選択可能です。
価格情報
新車での希望小売価格(消費税込)は以下の通りです(2025年7月26日時点のデータより、別途リサイクル料金、保険料、税金、登録諸費用が必要)。
| グレード | 駆動方式 | エンジン | 価格(円) |
| プレミアムGX | 2WD | ガソリン | 3,939,100 |
| プレミアムGX | 2WD | ディーゼル | 4,706,900 |
| プレミアムGX | 4WD | ディーゼル | 5,009,400 |
| プレミアムGX Outdoor Black Edition | 2WD | ディーゼル | 4,761,900 |
| プレミアムGX Outdoor Black Edition | 4WD | ディーゼル | 5,064,400 |
| GRAND プレミアムGX | 2WD | ガソリン | 4,138,200 |
| GRAND プレミアムGX | 2WD | ディーゼル | 4,906,000 |
| GRAND プレミアムGX | 4WD | ディーゼル | 5,208,500 |
※上記価格には、メーカーオプションやディーラーオプション、特別塗装色代(Outdoor Black Editionを除く)は含まれておらず、別途費用が発生します。また、表示されている価格はメーカー希望小売価格であり、実際の販売価格は各販売会社によって異なります。
マルチベッドの主な特長とアレンジ性

日産純正の「キャラバン マルチベッド」は、アウトドアシーンでの利用を想定し、手軽に車中泊を楽しめるよう設計されています。
マルチベッドシステムとその多様なアレンジ
キャラバン マルチベッドの核となるのは、その多機能なベッドシステムです。荷室スペースに備え付けられたベッドは、左右に跳ね上げて収納することが可能であり、使用しないときには広大な荷室空間を確保できます。また、ベッドは左右独立して使用できるほか、荷室全体に展開して広い就寝スペースを作り出すことも可能です。
「マルチベッドシステム」は、以下のような多彩なアレンジが可能です。
- セパレートベッドスタイル: ベッドを下ろした状態でもベッドの間に歩ける幅を残し、移動や車内での作業スペースを確保できます。
- フルベッドスタイル: スペーサーのベッドを使用することで、幅約1.5mの広々としたベッド空間を生み出し、快適な車中泊を実現します。
- 荷物積載との両立: ベッド下には広い収納スペースを確保できるため、趣味の道具やキャンプ用品などを自由に積載できます。ベッドを片側だけ使用し、反対側には自転車などの大型アイテムを積むといった使い方も自由自在です。
脱着式テーブルで快適性向上
メーカーオプションとして設定されている脱着式テーブルは、車内での時間をより有意義に過ごすための重要なアイテムです。このテーブルは高さ調整が可能で、食事や作業を行う簡易的なリビングスペースとしても機能します。また、就寝時にはテーブルを取り外すことができ、ベッド展開の邪魔になりません。
こだわりの内装と豊富なオプション
キャラバン マルチベッドのベッド素材は、インテリアに統一感を持たせるため、グレードに合わせてシート生地と同じものが使われています。例えば、「GRAND プレミアムGX」ではジャカード織物と合皮を、「プレミアムGX Outdoor Black Edition」では耐久性に優れたCORDURA®生地と合皮が採用されています。
また、車中泊やアウトドアシーンでの利便性を高める豊富なオプションが用意されています。ディーラーオプションとして、車外からの視線を遮る専用車内カーテンやプライバシーシェード(フロントセット)が設定されています。その他、標準装備のネジ穴を利用してボディへの加工なしで固定できるフック、ハンガーのまま衣類を掛けたり小物類を固定したりできるサイドマルチパイプラック、バックドアにかぶせてテント空間を作り出すバックドアテント、スライドサイドウィンドウに取り付ける網戸、長物の収納やロッドホルダーを組み合わせたツインアタッチメントなど、多様なニーズに応えるパーツが選択可能です。これらのオプションによって、個々のライフスタイルに合わせたカスタマイズを楽しむことができます。
日産純正「キャラバン MYROOM」のコンセプトと価格

日産が提供する「キャラバン MYROOM」は、「自分のお気に入りの部屋を丸ごと自然の中に持ち込み、リラックスできるクルマ」という独自のコンセプトのもと開発された、これまでにない新たなカテゴリーのモデルです。このモデルは、車内から「クルマの内装感」を排除し、木材をふんだんに使用することで、シンプルでありながらも上質なデザイナーズホテルのような雰囲気を創り出しています。
空間アレンジと内装の特徴
「キャラバン MYROOM」の最大の魅力は、その柔軟な空間アレンジ機能にあります。車内は、用途に応じて以下のように変化させることが可能です。
- ダイニングルームモード: 食事や作業に適した空間。
- リビングルームモード: リラックスして過ごせる空間。
- ベッドルームモード: 快適な睡眠を提供する空間。
2列目の2 in 1シートは、乗車移動時には程よい硬さを提供し、駐車時に後部座席側に反転させると柔らかなソファーのような座り心地となります。バックドアを開ければ、車内で自然の景色を楽しむことも可能です。
車中泊用のベッドは、折りたたみベッドとMYROOM跳ね上げベッドの2種類から選択可能です(跳ね上げベッドはオプション設定)。どちらのベッドも、シンプルながらリッチなクオリティを表現するヘリンボーン生地が用いられています。スライドテーブルは、好きな位置で固定したり、取り外したりして用途に合わせて活用できます。
エクステリアと機能
外観においても、統一感と個性が追求されています。ブラックグリル、ブラックドアハンドル、ブラックドアミラー、ブラックスチールホイールといった専用のブラックパーツが用いられ、車両全体の印象を引き締めています。リヤクォーターウインドウとバックドアにはMYROOM専用のステッカーがデザインされています(ディーラーオプション)。ボディカラーは、MYROOM専用色のサンドベージュとホワイトの2トーンを含む全5色がラインアップされており、新たに「ディープフォレスト」も設定されました。
また、「日産リーフ」で使用されていたバッテリーを再利用して開発された「ポータブルバッテリー from LEAF」(ディーラーオプション)から「MYROOM」に給電することで、電源のない場所でも車内のAC 100Vコンセントを活用し、部屋と同じように過ごすことができます。

価格情報
日産純正「キャラバン MYROOM」の標準モデルは、2024年8月下旬より発売されました。全国希望小売価格(消費税込み)は以下の通りです。
折りたたみベッドタイプ
| グレード | 駆動方式 | エンジン | 価格(円) |
| プレミアムGX | 2WD | ガソリン | 5,516,500 |
| GRAND プレミアムGX | 2WD | ガソリン | 5,709,000 |
| プレミアムGX | 2WD | ディーゼル | 6,184,200 |
| GRAND プレミアムGX | 2WD | ディーゼル | 6,376,700 |
| プレミアムGX | 4WD | ディーゼル | 6,486,700 |
| GRAND プレミアムGX | 4WD | ディーゼル | 6,679,200 |
MYROOM 跳ね上げベッドタイプ
| グレード | 駆動方式 | エンジン | 価格(円) |
| プレミアムGX | 2WD | ガソリン | 5,692,500 |
| GRAND プレミアムGX | 2WD | ガソリン | 5,885,000 |
| プレミアムGX | 2WD | ディーゼル | 6,360,200 |
| GRAND プレミアムGX | 2WD | ディーゼル | 6,552,700 |
| プレミアムGX | 4WD | ディーゼル | 6,662,700 |
| GRAND プレミアムGX | 4WD | ディーゼル | 6,855,200 |
※上記の価格には、オプションやリサイクル料金、保険料、税金、登録に伴う諸費用は含まれていません。
日産ピーズフィールドクラフト「BRILLANTE」

日産ピーズフィールドクラフトが手掛ける「BRILLANTE(ブリランテ)」は、日産キャラバンをベース車両としたキャンピングカーモデルです。日産ピーズフィールドクラフトは、日産東京販売直営のキャンピングカープロショップであり、「お客様の人生をより豊かにするキャンピングカーライフ」を提案することを目指しています。BRILLANTEは「フル装備が生み出す最上級の快適移動空間」をコンセプトに開発され、ユーザーが求める上質なキャンピングカー体験を提供します。このモデルは、日産ピーズフィールドクラフトからの直接販売のみとなっています。
車両基本情報
BRILLANTEは、ベース車両にキャラバンのキャンピングカーベース車 スーパーロング/ハイルーフ/標準幅を採用しており、ゆとりのある室内空間を実現しています。
- 車両寸法: 全長5,080mm × 全幅1,695mm × 全高2,400mm。
- 乗車/就寝定員: 乗車定員6名、就寝定員は大人3名です。
- エンジン主要諸元: ガソリンモデル(QR25DE)とディーゼルモデル(4N16)が設定されており、いずれもDOHC・水冷直列4気筒エンジンを搭載し、7M-ATxミッションが組み合わされています。総排気量はガソリンが2.488L、ディーゼルが2.439Lです。
室内と主要装備
BRILLANTEの室内は、長時間の滞在や移動でも快適に過ごせるよう、多岐にわたる装備が標準で架装されています。
- 断熱と空調: 天井、サイド、床には徹底した断熱加工が施され、ホームエアコン、FFヒーター(べバストAT2000STC)、効率的な空気循環を促すルーフベント(MAXXFAN)が備わっています。これにより、あらゆる気候条件下で快適な室内環境が保たれます。
- 電力供給: 300Ahのリチウムイオンバッテリーを搭載し、40Aの走行充電器、35Aの外部充電器、250Wのソーラー発電システム(MPPTコントローラー付き)、2000Wの正弦波インバーターが標準装備されています。これにより、冷蔵庫や電子レンジなどの家電製品も安心して使用できる、安定した電力供給が可能です。室内にはAC100Vコンセントが2口、12VおよびUSBソケットも用意されています。
- キッチンと収納: 49Lの冷蔵庫と電子レンジが搭載され、シンクとフォーセット(給水栓)、19Lの給排水タンクがそれぞれ2つずつ備わっています。
- エンターテイメントとプライバシー: 19型TVモニター(HDMI配線)とナビ電源切替スイッチが設置されており、旅先でのエンターテイメントを充実させます。遮光カーテン(サイド/リヤ)とレースカーテン(サイド)により、プライバシー確保と快適な空間演出が可能です。
- その他: リヤマルチルームには折戸ドアが設けられており、多様な用途に活用できます。前後ドライブレコーダーも標準装備され、安全性にも配慮されています。

価格情報
BRILLANTEの価格は、2025年1月31日時点の車両本体価格(税込、山形工場出荷価格)で以下の通りです。これらの価格には、別途、地域により異なる陸送費や自動車リサイクル料金が必要となる場合があります。
| 駆動方式 | エンジン | 価格(円) |
| 2WD/AT | ガソリン | 8,882,500 |
| 2WD/AT | ディーゼル | 9,455,600 |
| 4WD/AT | ディーゼル | 9,755,900 |
日産ピーズフィールドクラフト「OASIS」

日産ピーズフィールドクラフトが提供する「OASIS(オアシス)」は、日産キャラバンGRAND プレミアムGXをベース車両としたバンコンモデルです。OASISは「ハードでフレキシブルなひとつ上のバンライフ」をコンセプトに開発され、都市での日常使いから本格的なアウトドアまで、柔軟に対応できる車両です。このモデルは、日産ピーズフィールドクラフトからの直接販売のみで提供されています。
車両寸法と定員
OASISは、取り回しの良いサイズ感でありながら、快適な室内空間を確保しています。
- 車両寸法: 全長4,695mm × 全幅1,695mm × 全高1,990mm。
- 乗車/就寝定員: 乗車定員は5名、就寝定員は大人2名ですが、ベッドマットを追加することでさらに2名の子供が就寝可能です。
エンジン主要諸元
エンジンはガソリンとディーゼルの2種類が設定されており、いずれもDOHC・水冷直列4気筒エンジンを搭載しています。
- ガソリンモデル: 型式QR20DE、総排気量1.998L。
- ディーゼルモデル: 型式4N16、総排気量2.439L。
- トランスミッション: どちらのエンジンにも7M-ATxが組み合わされています。
主要装備と室内空間
OASISの室内は、快適なバンライフをサポートする様々な装備が標準で架装されています。
- 断熱とフロア: 天井、サイド、床には徹底した断熱加工が施され、耐久性の高い重歩行用樹脂フロアが採用されています。
- シートとベッド: ハイバックセカンドシートと、昇降式のダイネットテーブルを備えています。ベッドマットは300mm幅が3枚、450mm幅が2枚用意され、ベッドレールエクステンドスライダーも搭載されています。セカンドシートは1,200mm幅のREVOシートです。
- 収納とギャレー: マルチサイドモールシステムとアイアンハンガーパイプ(エアコン付きの場合は左側のみ)が備わり、収納に活用できます。コンパクトギャレーには、給水・排水タンク(各12L)とカセットコンロが搭載されています。
- 照明と電源: LED照明(フロント2個、リヤ6個)とレール式LEDスポットライト(2個)が室内を明るく照らします。車内電源コネクタ、外部電源ソケット、USBソケット(2口)も完備されています。

価格情報
OASISの車両本体価格(税込)は、2025年7月17日時点の情報に基づき以下の通りです。これらの価格には、別途諸費用やオプション料金がかかる場合があります。
| 駆動方式 | エンジン | 価格(円) |
| 2WD | ガソリン | 5,757,400 |
| 2WD | ディーゼル | 6,525,200 |
| パートタイム4WD | ディーゼル | 6,827,700 |
日産ピーズフィールドクラフト「SPACE CAMPER」

日産ピーズフィールドクラフトが手掛ける「SPACE CAMPER(スペースキャンパー)」は、日産キャラバンGRANDプレミアムGXのロングボディ・標準ルーフ・標準幅モデルをベース車両としたバンコンタイプのキャンピングカーです。SPACE CAMPERは「街乗りサイズで本格キャンピングカー体験」をコンセプトに開発され、日常使いのしやすさとキャンピングカーとしての機能を両立させています。このモデルは、日産ピーズフィールドクラフトからの直接販売のみで提供されています。
車両基本情報
SPACE CAMPERには、クーラーの有無で2つのバリエーションがあります。
- ベース車両: 日産キャラバンGRANDプレミアムGX / ロングボディ / 標準ルーフ / 標準幅
- 車両寸法:
- NB-Cs(クーラーなしモデル): 全長4,695mm × 全幅1,695mm × 全高2,100mm
- NB-COOLs(クーラー付きモデル): 全長4,695mm × 全幅1,740mm × 全高2,100mm
- 乗車/就寝定員: 乗車定員7名、就寝定員は2名です。
- エンジン主要諸元: ガソリンモデル(QR20DE)とディーゼルモデル(4N16)が設定されており、いずれもDOHC・水冷直列4気筒エンジンを搭載し、7M-ATxミッションが組み合わされています。総排気量はガソリンが1.988L、ディーゼルが2.439Lです。
室内と主要装備
SPACE CAMPERの室内は、限られたスペースを最大限に活用し、本格的なキャンピングカー体験を提供するための様々な装備が標準で架装されています。
- 構造・快適性:
- 天井、サイド、床には断熱加工が施されています。
- 重歩行クッションフロアが採用されており、耐久性に優れています。
- 座席にはシートベルトが備わっています。
- フラットベッド仕様となっており、快適な就寝空間を提供します。
- フロント回しと間仕切り用の遮光カーテンが取り付けられています。
- 昇降式テーブルはシートに丸穴加工が施されており、用途に応じた配置が可能です。
- 物干しロープ、傘立て、バックドア背もたれソファ、フロアカーペット(フロント)、コンソールテーブル(肘置きBOX付き)などが備わっています。
- 流しには丸形の落とし蓋がついています。
- プラスチックバイザーも標準装備です。
- 電力供給と電化製品:
- ヒート機能付きリチウムイオンサブバッテリー(NB-Csには2個、NB-COOLsには3個)を搭載。
- サブバッテリーへの走行充電と外部充電(電源ケーブル付き)が可能です。
- 2000Wの正弦波インバーターがリモコン制御で利用できます。
- 100Wソーラーパネル(NB-Csには1枚、NB-COOLsには2枚)が搭載されています。
- 室内には100Vコンセントが4口、USBソケットが2口、12Vソケットが用意されています。
- 100V電子レンジ(棚付き)と18Lのポータブル冷蔵庫が備わっています。
- 空調システム:
- FFヒーター(ベバストAT2000STC)が搭載されており、エンジン停止中も室内を暖かく保つことができます。
- ルーフベント(換気扇)により効率的な換気が可能です。
- NB-COOLsモデルには、室外機一体型クーラーとエクステンション出窓(扉付き)が装備されています。ただし、クーラー室外機の装着により、運転席側のスライドドアは開閉できません。
- エンターテイメント・安全装備:
- 10インチメモリーナビ、ナビ連動型の前後ドライブレコーダー、15.6インチフリップダウンモニター、ETCが装備されています。
- 車内灯とナンバー灯はLED球に変更されています。
- 集中スイッチで各種装備を管理できます。
- オートクルーズコントロールも搭載されています。

価格情報
SPACE CAMPERの価格は、2025年7月17日時点の車両本体価格(税込)で以下の通りです。これらの価格には、地域により異なる陸送費や自動車リサイクル料金などが別途必要となります。
NB-COOLs(クーラー付きモデル)
| 駆動方式 | エンジン | 価格(円) |
| 2WD | ガソリン | 7,583,400 |
| 2WD | ディーゼル | 8,351,200 |
| パートタイム4WD | ディーゼル | 8,653,700 |
NB-Cs(クーラーなしモデル)
| 駆動方式 | エンジン | 価格(円) |
| 2WD | ガソリン | 6,626,400 |
| 2WD | ディーゼル | 7,394,200 |
| パートタイム4WD | ディーゼル | 7,696,700 |
日産ピーズフィールドクラフト「GENUINE」

日産ピーズフィールドクラフトが手掛けるキャンピングカーラインナップの一つに、「GENUINE(ジェニュイン)」があります。GENUINEは「2ルーム使用が可能なファミリータイプキャンパー」をコンセプトに開発され、家族での利用を想定した広々とした居住空間が特徴です。
車両基本情報
GENUINEのベース車両はキャラバン キャンパー特装 ワイド スーパーロング ハイルーフモデルです。
- 車両寸法: 全長5,230mm × 全幅1,880mm × 全高2,285mm。
- 乗車/就寝定員: 乗車定員は7名で、就寝定員は大人2名に加えて小人2名が可能です。
- エンジン主要諸元: ガソリンモデル(QR25DE)が設定されており、DOHC・水冷直列4気筒エンジンを搭載し、総排気量は2.488Lです。ミッションは7M-ATxが組み合わされています。
室内と主要装備
GENUINEの室内は、家族での快適な滞在をサポートするための様々な装備が標準で架装されています。
- 構造・快適性:
- 天井と壁面にはフルトリムが施され、各部に断熱材が組み込まれています。
- 窓枠にはFRPフィニッシャーが採用されています。
- センター仕切り、サイド、リヤには遮光カーテンが設置されています。
- 車内には右ダイネットと左キッチン上部収納庫、左キッチン上部ネットラックが配置されています。
- マルチルームも備えられています。
- 水回り設備:
- ポータブルトイレが標準装備されており、電動式給水ポンプも搭載されています。
- 給水・排水用のポリタンクはそれぞれ10Lの容量があります。
- ステンレスシンクとフォーセット(給水栓)、ミニタイプのカセットコンロも備えられています。
- 電力供給と電化製品:
- 105Ahの走行充電式サブバッテリーを搭載しており、外部電源ソケットと電源コードも付属しています。
- 室内にはAC100Vコンセントが2口、DC12Vソケットが2口用意されています。
- 各種装備を集中管理できる6連集中スイッチが備わっています。
- LEDルームランプとLEDダウンライトが採用されており、上蓋式40L冷蔵庫も標準装備です。
- サブバッテリーの残量計にはローボルトセキュリティー機能が付いています。

価格情報
GENUINEの車両本体価格(消費税込)は、2025年1月31日現在で以下の通りです。これらの価格には、地域により異なる陸送費や自動車リサイクル料金などが別途必要となります。
| 駆動方式 | エンジン | 価格(円) |
| 2WD | ガソリン | 5,250,300 |
| パートタイム4WD | ガソリン | 5,560,500 |
日産ピーズフィールドクラフトのキャンピングカーは注文を受けてからの製作となるため、納車までに時間がかかる場合があります。価格や仕様は予告なく変更される可能性があるため、最新情報は直接日産東京販売直営店へ問い合わせることが推奨されています。
キャラバン キャンピングカー人気カスタムショップの新車価格

- カスタムショップのキャラバンキャンピングカー
- フジカーズジャパンのキャラバンベースモデル
- VANTECH「ASTRARE CC1 venus」
- VANTECH「ASTRARE NS-BEART」
- アネックス「Arte」
- アネックス「UTONE300」
- 車両本体価格以外の諸費用
- キャラバンとハイエースの比較
カスタムショップのキャラバン キャンピングカー
日産キャラバンは、その広い荷室と高い積載性、信頼性の高さから、多くのカスタムショップに選ばれているキャンピングカーのベース車両です。商用車としての耐久性に加え、扱いやすいサイズ感や豊富なグレード設定により、ユーザーの多様なニーズに応じたカスタマイズがしやすい点が大きな魅力です。そのため、全国のビルダーやカスタムショップがキャラバンをベースに独自のレイアウトや設備を加えたモデルを次々にリリースしており、用途やライフスタイルに合わせた一台を選びやすくなっています。
ここでは、そうしたショップが手がける個性的なキャラバンベースのキャンピングカーをいくつかご紹介します。
フジカーズジャパンのキャラバンベースモデル
フジカーズジャパンは、キャンピングカーだけでなく幅広いジャンルの中古車を扱う全国チェーン店であり、国産キャンピングカーブランド「FOCS」を展開しています。FOCSブランドのキャンピングカーは、宮大工の工法で組み上げられた家具や、本格的な断熱施工によって高い品質で支持されています。これらの高い技術は、北海道という生産地で培われたものです。また、フジカーズジャパンは全国に15のキャンピングカー取扱店舗を持ち、数千点の中古車在庫を誇ります。
フジカーズジャパンは、2025年1月31日から2月3日まで千葉県・幕張メッセで開催された「ジャパンキャンピングカーショー2025」で、日産キャラバンをベースとしたキャンピングカー「クローサー」と「クローサー キャンパー」を初出展しました。これらは同コンセプトで2つの異なるパターンが用意される珍しい形式のモデルです。
クローサーとクローサー キャンパーの共通特徴
両モデルは、日産キャラバンのロング・標準幅・標準ルーフをベース車としています。サイズは全長4695mm×全幅1695mm×全高1990mmと、乗用車でいう5ナンバー車に相当するコンパクトさで、立体駐車場にも入庫可能です。ホイールベースも2555mmとハイエースよりも小回りが利き、都市部のユーザーでも負担なく扱えるスペックとなっています。どちらのモデルも5人乗り・2人就寝が可能です。
各モデルの室内レイアウトと特徴
「寝る」「積む」「くつろぐ」というキャンピングカーの主要なポイントをしっかりと押さえた室内レイアウトが特徴です。
クローサー キャンパー(8ナンバー車)
- セカンドシート: 前向き、後ろ向き、フルフラットに変形するREVOシートを設置。
- 移動時: 5人全員が前向きで移動可能。
- 停車時: シートを後ろ向きにしてテーブルを囲み、くつろげる。
- 就寝時: シートをフラットにし、後方スペースと繋げることで、最後部から2.7mにわたる広大な寝転がりスペースが完成。
- 公式クローサー キャンパーの製品ページ
クローサー(4ナンバー車)
- セカンドシート: 純正のものをそのまま使用。
- リビングスペース: 運転席と助手席の背もたれを座席として活用し、リビングスペースを構築。
- シート機能: キャラバンの純正セカンドシートは、左右それぞれでリクライニングや前方への格納が可能で、後部スペースへの行き来もしやすい設計。
- ベッド: 純正セカンドシートより後ろの部分のみを使用し、サイズは1800mm×1400mmとコンパクトながら大人2人には十分な広さ。
- 収納: ベッド下にはたっぷりの収納スペースを確保。ベッド展開の手間がないメリットも。
- 公式クローサーの製品ページ
キャンピングカーとしての装備
両モデルには、キャンピングカーとして必要な装備が厳選してラインナップされています。
- クーラー: オプションで信頼性の高い車載用クーラーを選択可能。
- サブバッテリー: 標準装備は105Ahのサブバッテリー。クーラー使用を想定し、200Ahのリチウムイオンバッテリーもオプションで用意。
- 照明: 床下や収納部分にLED間接照明を標準装備。調光機能付きで明るく優しい雰囲気を演出。
- 家具: FOCSシリーズの一環として、宮大工工法で架装。
- 断熱: 高断熱施工も標準パッケージに含まれています。
手頃なサイズ感と価格、そして「積む」「寝る」「くつろぐ」を両立したシンプルなレイアウト、さらに断熱などの基本性能を向上させる施工がしっかり施されているため、注目度の高いモデルとなっています。
価格情報
高額化が進むキャンピングカー市場において、クローサーとクローサーキャンパーは魅力的な価格設定がされています。
| モデル名 | 価格(税込) |
| クローサー | 4,378,000円から |
| クローサー キャンパー | 4,818,000円から |
VANTECH「ASTRARE CC1 venus」
VANTECHは、「快適で安全」をミッションに掲げ、キャンピングカーライフのトータルコーディネートを目指している製造・販売企業です。彼らはキャンピングカーを一般的な乗り物として普及させるため、製造・販売だけでなく、レンタルシステムや車中泊場などのインフラサービスも提供することを目指しています。

ASTRARE CC1 venus(アストラーレ シーシーワン ビーナス)は、日本の道路事情に最適化された革新的なキャンピングカーとして開発されました。狭い路地や山道、混雑する観光地といった日本の道路環境でも快適な走行を追求しており、「車体はコンパクトに、中は広々と」という相反する要素を両立させた設計が特徴です。新世代ツアラーとして、高い操縦性と走行安定性を実現しています。
外装・走行性能
ASTRARE CC1 venusは、空力性能を重視したロープロファイルボディを採用しており、車両の背を低くすることで横風の影響を軽減しています。ティアードロップ形状も取り入れられ、空気抵抗をさらに抑えることで、長距離移動でも疲れにくい快適な運転を可能にしています。リヤヘルパーエアサスペンションの採用により、走行時の安定性と乗り心地を両立させています。また、鋼製スペースフレームとFRPシェル構造により、軽量化と高い耐衝撃性を実現し、事故時にも居住空間を保護します。モノコック改造の弱点を補い、車体剛性を大幅に向上させることで、高速域でも安定感のある走行性能を提供しています。
- エントランスドア: スライド式で、隣に車が停まっていてもスムーズな乗り降りが可能(イージークロージャー機能付き)。
- リアバゲージ: スイングアップ式で、狭い場所でも積み下ろしがしやすく、室内からもアクセス可能(イージークロージャー機能付き)。
居住空間・設備
車内には広々としたダイネットスペースが設けられ、簡単にベッドメイクが可能な昇降式テーブルが設置されています。プライバシーに配慮したダークスモーク仕様の二重アクリルウィンドウは、断熱性と結露防止性能を備えています。前後に設置されたベンチレーターにより、効率的な空気循環が可能です。
- 空調システム:
- 走行時: 日産キャラバン純正のエアコン機能を使用。
- 停泊時: DC12V仕様のパーキングクーラーとFFヒーターが快適な温度管理を可能に。FRP高断熱構造と相まって、様々な気候条件で車内を快適に保ちます。
- 電力供給:
- 200Aのリチウムバッテリーと2000Wインバーターを搭載し、安定した電力供給を確保。
- 冷蔵庫や電子レンジなどの電化製品も安心して使用可能。
- バッテリーモニターも標準装備。
- キッチン設備:
- 75Lの冷蔵庫と電子レンジを搭載。
- 13L分の給水タンクが標準装備。
- 専用のダストボックスを設置。
- マルチルーム: 収納や着替えスペースとして柔軟に使用可能。
- エンターテインメントシステム: 15.1インチのフリップダウンモニターを採用し、TVチューナーやHDMI切り替え機能も標準装備。

安全機能
- 先進安全機能: 日産キャラバン純正のエマージェンシーブレーキやアラウンドビューモニターなど、優れた先進安全機能を搭載。
- ドライブレコーダー: 前後および車内のドライブレコーダーも標準装備。
車両情報
- 車両寸法: 長さ496cm × 幅207cm × 高さ274cm
- 就寝定員: 3名(子供1名追加可能)
- 乗車定員: 6名
価格とオプション
2025年1月時点の山形工場出荷価格(税込)は以下の通りです。
| 駆動方式 | エンジン | 価格(円) |
| 2WD/AT | ガソリン | 12,907,000 |
| 2WD/AT | ディーゼル | 13,654,000 |
| 4WD/AT | ディーゼル | 14,032,000 |
主要オプションには、マルチルーム12Vソケット、ポータブル電源用コンセント、メインスイッチサロン側、2.6mサイドオーニング、強化スタビライザー(ローリング軽減)、メインサブ電源切替SW&リレー、純正バイザー、ナンバープレートリム2枚、フロントフロアマット(ゴムマット)セットなどがあります。別途、地域により異なる陸送費や自動車リサイクル料金が必要です。
VANTECH「ASTRARE NS-BEART」
VANTECHが手掛ける「ASTRARE NS-BEART(アストラーレ エヌエス ビアート)」は、日産キャラバンをベース車両としたバンコンモデルです。このモデルは、日常使いとキャンピングカーとしての機能を融合し、ユーザーの日常の移動から旅先での特別なひとときまでをシームレスにつなぐ「あなただけのプレジャーカー」となることを目指して開発されました。扱いやすいサイズ感と快適な室内空間の両立が追求されています。

居住空間と設備
ASTRARE NS-BEARTの室内は、旅先での快適な滞在を考慮した設計が特徴です。
- 多機能ソファベッド: 車内の中心には3人掛けの多機能ソファベッドが配置されています。このソファは座り心地が良く、展開することで大人2名が快適に眠れる広さのベッドへと変わります。シートやテーブルのアレンジ次第で、リラックスチェアとしても活用できる柔軟性を持っています。
- キッチン設備: 給水タンクは10Lを装備し、車両後方には小型シンクが備え付けられており、簡単な調理や手洗いを快適に行うことができます。
- 間接照明: 室内空間は間接照明が効果的に活用されており、昼間は明るく開放的な雰囲気を提供し、夜間には落ち着きと温かみのあるプライベート空間を演出します。

車両情報と主要オプション
このモデルは、日本の一般的な道路環境や駐車環境にも配慮したサイズに抑えられています。
- 車両寸法: 全長469cm × 全幅169cm × 全高199cmです。
- 就寝定員: 大人2名が基本ですが、オプションで子供2名を追加することも可能です。
- 乗車定員: 5名です。
- ルーフ形状: 標準ルーフのバンモデルとなります。
また、ユーザーのニーズに応じた多様なオプションが用意されています。
- 背面シート: 運転席と助手席の背もたれ裏に追加できる背面シートを選択することで、車内をより広々としたリビングルームのように使うことができます。
- 収納オプション: 電子レンジや、子供2人が眠れる上段ベッド、釣り竿をスマートに収納できるロッドホルダーなどの追加が可能です。
- その他のオプション: 北欧幾何学アート風のワイルドデザインデカール、2.6mのサイドオーニング、子供用ベッドマット、フロントシート背面マットであるコンフォートマットなどがあります。MAXXFAN、FFヒーター(ガソリン車/ディーゼル車)、電子レンジは、サブ電源装置一式セットオプションとして提供されます。
- サブ電源装置一式セット: このセットには、リチウムバッテリー100A、専用充電器12V20A、走行充電器12V50A、正弦波インバーター2000W、埋込DCソケット、埋め込みACコンセント2口USB電源付、AC入力コンセントが含まれており、車内での電力使用を強力にサポートします。
価格情報
ASTRARE NS-BEARTの価格は、2025年7月時点の山形工場出荷価格(税込)で以下の通りです。
| 駆動方式 | エンジン | 価格(円) |
| 2WD/AT | ガソリン | 6,149,000 |
| 2WD/AT | ディーゼル | 6,950,900 |
| 4WD/AT | ディーゼル | 7,313,900 |
上記価格には、別途、地域により異なる陸送費や自動車リサイクル料金が必要となります。
アネックス「Arte」
アネックスが手掛ける「Arte(アルテ)」は、日産NV350キャラバンをベース車両としたコンパクトなナローボディ・ロールーフのバンコンです。このモデルの最大の特徴は、全高が1,990mmに抑えられている点であり、これにより高さ制限のある立体駐車場にも安心して駐車できる設計となっています。アネックスは1964年設立で60周年を迎えるキャンピングカーおよびバンコンバージョンモデルの専門メーカーであり、すべてのバンコンモデルにホームエアコンまたは12Vクーラーが搭載されていることを強みとしています。

車両寸法とレイアウトの多様性
Arteは、都市部での取り回しやすさを考慮したサイズ設定がなされています。
- 車両寸法: 全長4,695mm × 全幅1,695mm × 全高1,990mm。
Arteの室内は、限られた空間を最大限に活用できるよう、多様なレイアウトが可能です。
- 1人掛けマルチシート: エントランス後方に配置され、前向き、後ろ向き、フルフラットに展開できます。
- ダイネット: 停車時にはマルチシートを後ろ向きにしてサードシートと対面させることで、テーブルを囲んでくつろげるダイネットスペースとなります。
- ベッド展開: ベッド展開時には、最大長さ1,900mm、最大幅1,500mmの広さとなり、大人2名と子供1名が就寝可能です。
- 長尺荷物収納: スキー板や釣り竿など、2,570mmまでの長尺荷物を収納できるスペースが確保されています。
- 簡易トイレ収納スペース: サードシート座面の下には、簡易トイレ(長さ330mm×幅400mm×高さ350mm)を収納するスペースも備わっています。

充実した電装装備とクーラーパッケージ
Arteは、キャンピングカーとしての快適性を高めるため、充実した電装装備を特徴としています。
- 標準装備: 49L冷蔵庫、電子レンジ、蓋付シンク、清水・排水タンク各12L、LEDアンビエントライト、サブバッテリー(80Ah)、12Vソケットなどが含まれています。
- クーラーパッケージ: ユーザーのニーズに合わせて3種類のクーラーパッケージが用意されています。
- クーラーパッケージプラス2: このパッケージを選択すると、リチウムイオンバッテリーが495Ah、インバーターが3,000Wに強化され、12Vクーラー専用外部充電口、ポータブルバッテリー電源口、外部電源装置(20Aチャージャー)、100Vコンセント、断熱加工がセットで搭載されます。
- ソーラーパネル: 最大2枚の薄型ソーラーパネル(250W)を追加するオプションも選択可能です。UTONE300の例では、200Ahのリチウムイオンサブバッテリーで、約4〜5時間クーラーを駆動可能とされています(車の駐車環境や外気温による)。
価格情報
Arteの価格は、2025年7月15日からの価格改定後の車両本体価格(税込)で以下の通りです。
標準(エアコンレス)モデル
| 駆動方式 | エンジン | 価格(円) |
| 2WD | ガソリン DX | 5,330,600 |
| 2WD | ディーゼル DX | 6,133,600 |
| 4WD | ディーゼル EX | 6,859,000 |
クーラーパッケージモデル
| 駆動方式 | エンジン | 価格(円) |
| 2WD | ガソリン クーラーパッケージプラス | 5,937,800 |
| 4WD | ディーゼル クーラーパッケージプラス | 7,497,600 |
クーラーパッケージプラス2モデル
| 駆動方式 | エンジン | 価格(円) |
| 2WD | ガソリン クーラーパッケージプラス2 | 6,437,200 |
| 4WD | ディーゼル クーラーパッケージプラス2 | 7,994,200 |
これらの価格は車両本体価格であり、別途諸費用やオプション料金がかかります。最新の情報は、アネックスのウェブサイトまたは販売店で確認することが推奨されています。
アネックス「UTONE300」
アネックスが提供する「UTONE300(ウトネサンビャク)」は、日産キャラバンをベース車両とした新しいキャンピングカーモデルです。1964年に設立され60周年を迎えるアネックスは、すべてのバンコンバージョンモデルにホームエアコンまたは12Vクーラーを搭載することを強みとしており、UTONE300もその設計思想に基づいています。

UTONE300の最も注目すべき特徴は、12Vクーラーが搭載されている点です。このクーラーは、外部電源またはポータブル電源から給電することが可能であり、「クーラーパッケージプラス」を選択することでサブバッテリーからの駆動も実現します。これにより、就寝時やペットを短時間車内に残す際など、エンジンを停止した状態でも車内を快適な温度に保つことが可能です。クーラーは、自由に方向を調整できる4つの冷風口を備えており、例えば200Ahのリチウムイオンサブバッテリーを搭載している場合、車の駐車環境や外気温によりますが、約4〜5時間のクーラー駆動が可能とされています。
価格情報
UTONE300の価格は、2025年7月15日からの価格改定後の車両本体価格(税込)で以下の通りです。これらの価格は車両本体価格であり、別途諸費用やオプション料金が必要となる点にご留意ください。最新情報はアネックスのウェブサイトや販売店で確認できます。
標準モデル
| 駆動方式 | エンジン | 価格(円) |
| 2WD | ガソリン DX | 5,824,500 |
| 2WD | ディーゼル DX | 7,082,900 |
クーラーパッケージモデル
| 駆動方式 | エンジン | 価格(円) |
| 2WD | ガソリン クーラーパッケージ | 6,169,900 |
| 4WD | ディーゼル クーラーパッケージ | 7,428,300 |
クーラーパッケージプラスモデル
| 駆動方式 | エンジン | 価格(円) |
| 2WD | ガソリン クーラーパッケージプラス | 6,392,500 |
| 4WD | ディーゼル クーラーパッケージプラス | 7,651,600 |
車両本体価格以外の諸費用
キャンピングカーの新車購入時には、上記の車両本体価格以外にも、様々な諸費用が別途必要となります。これらの費用は、選択するモデルや地域、購入時期によって変動する可能性があります。
- 自動車税: 普通貨物自動車に分類される4ナンバーのキャラバンの場合、自動車税は年間11,500円です。
- 自動車重量税: 車両の重量に応じて課税される税金で、モデルやオプション装備によって異なります。
- 環境性能割: 自動車の燃費性能などに応じて課税される税金で、モデルやグレードによって金額が異なります。
- 自賠責保険料: 法律で加入が義務付けられている保険の費用です。
- 任意保険: 個人で加入する保険であり、補償内容や年齢条件などによって金額に差が出ます。4ナンバー登録の場合、年齢条件を付けられないケースもあるため注意が必要です。
- 登録諸費用: 車両登録に関する手数料や代行費用などです。
- 陸送費: 販売店から購入者の元へ車両を運搬する費用で、地域によって異なります。
- 自動車リサイクル料金: リサイクル法に基づき、車両購入時に預託が義務付けられている費用です。
- オプション料金: 必要に応じて追加するメーカーオプションやディーラーオプションの費用が加算されます。例えば、脱着式テーブルや網戸、サイドオーニング、FFヒーター、ソーラーパネルなどが人気オプションとして挙げられます。
- 車検費用: 車両を維持するために定期的に必要となる費用です。
キャラバンとハイエースの比較
日産キャラバンとトヨタハイエースは、キャンピングカーのベース車両として人気の高い車種であり、それぞれ異なる特徴を持っています。特にバンコン(バンやワンボックスをベースにしたキャンピングカー)においては、ハイエースがより一般的でしたが、日産キャラバンのエンジン改良により、その性能向上が進み、キャラバンをベースとしたキャンピングカーの種類が増加しています。
車体サイズ
日産キャラバンとトヨタハイエースの車体サイズは、基本的には両者とも全長4,695mm、全幅1,695mm、全高1,980mm(または1,990mm)と、ほとんど差がありません。キャラバンは5ナンバー乗用車に相当するコンパクトさで、立体駐車場にも入庫可能です。また、キャラバンはハイエースよりもホイールベースが2,555mmと短く、小回りが利きやすいという特徴があり、都市部での取り回しがしやすいとされています。
荷室
荷室の広さについては、キャラバンが全長3,050mm、全幅1,545mm、全高1,320mmであるのに対し、ハイエースは全長1,855mmから3,000mm、全幅1,520mm、全高1,320mmです。この数値から、キャラバンはハイエースに比べて荷室がわずかに広くなっています。特に、フジカーズのキャラバンベースのキャンピングカー「クローサー」は、純正セカンドシートの後ろ部分のみをベッドとして使用し、ベッド下に十分な収納スペースを確保できます。日産「キャラバン マルチベッド」の場合、荷室スペースに備え付けられたベッドを左右に跳ね上げて収納したり、全体に展開したりすることが可能です。マルチベッドでは、荷室部分のみがベッド仕様となるため、セカンドシートをそのまま利用できる点が、ベッドメイクが必要なセレナやNV200とは異なる大きな特徴です。
燃費
燃費性能を比較すると、2022年以降のモデルでは、ハイエースが9.2km/Lであるのに対し、キャラバンは8.5km/Lとなっています。このため、単純に燃費の良さで選ぶのであれば、ハイエースの方が優れていると言えます(約0.7km/Lの差)。
乗り心地
乗り心地については、キャラバンとハイエースで「極端な違いはない」という意見もありますが、全体的にはキャラバンの方が「乗り心地が良い」という意見が多い傾向にあります。キャラバンには、運転席と助手席に「スパイナルサポート機能付きシート」が採用されており、これが長距離運転時の疲労軽減に貢献すると言われています。また、キャラバンでは2列目以降のシートをベンチシートタイプとキャプテンシートタイプから選択できる点もメリットとして挙げられています。
総合的に見ると、キャラバンはコンパクトなボディサイズながらも比較的広い荷室を持ち、都市部での取り回しの良さや乗り心地の快適性に強みがあります。一方、ハイエースは燃費性能でわずかに優位に立っています。
キャラバン キャンピングカー人気モデルの新車価格:まとめ
記事のポイントをまとめます。
- 日産キャラバンベースのバンコンは普段使いもしやすく人気が高い
- エンジン性能向上で静粛性と走行性能が向上し、バンコンのベース車として増加している
- 200万円以下から1000万円クラスまで幅広い価格帯で選択肢が豊富
- 外部電源供給でコワーキングスペースとしても活用でき、リモートワークに適している
- 荷室スペースが広く、日産純正のマルチベッドは多彩なアレンジが可能
- フジカーズジャパンのFOCSブランドは宮大工工法と高断熱施工で高品質
- VANTECHのASTRARE CC1 venusは日本の道路事情に最適化されたコンパクト設計
- VANTECHのASTRARE NS-BEARTは日常使いとキャンピングカー機能を融合している
- アネックスのArteは全高1,990mmで立体駐車場にも入庫可能
- アネックスのUTONE300は12Vクーラー搭載でエンジン停止中でも快適
- 新車購入時には車両本体価格以外に自動車税、重量税、保険料などの諸費用がかかる
- キャラバンはハイエースと比較して、荷室幅が若干広く小回りが利く
- キャラバンはスパイナルサポート機能付きシート採用で乗り心地が良い傾向がある
- 納期がハイエースベースよりも早い傾向にあるため、早く手に入れたい人に適している
- キャンピングカーショーなどで実車を比較検討する機会が増えている

